日本国内でマイニングしたら利益は出るのか?2020年4月版 – マイニングマシン買取

日本国内でマイニングしたら利益は出るのか?2020年4月版

※この記事は、電気を極端に安く使える方にしか参考になりません。一般家庭の電気代(24~26円)でマイニングしようと考えている方には参考になりませんのでご承知おきください。

 

2018年ごろのマイニングブームが過ぎ去り、日本でマイニングしている方はかなり少なくなりました。

体感としては、80%くらいの方は撤退してしまったのではないでしょうか?

しかし、現在でもマイニングを継続している方はいます。

どのようなケースがあるかというと、

1、太陽光発電などの自然エネルギーを使い、電気代を節約して収益を捻出している

2、電気代をかなり安く契約し、中古のマシンなどを調達して収益を捻出している

3、マシンを改造して大幅にパフォーマンスを上げ、高い電気代でも収益が出るようにしている

4、短期的に稼げるコインを見つけ、次々と乗り換えて収益を捻出している

5、節税目的で収益が出なくてもよい、トントンならOKというケース

以上のような5つのパターンに集約されるかと思います。

 

では一つずつ見ていきます。

 

1、太陽光発電などの自然エネルギーを使い、電気代を節約して収益を捻出している

現実的に多いのが、このケースです。

大きく分けると二つあり、

1)もともと太陽光発電設備を持っている方が売電できなくなり、余ってしまった電気をマイニングに利用しているケースと、

2)これから太陽光発電を始めるため設備を作ったが、売電できるまでに2~3年猶予があり、それまでの期間だけマイニングしようというケース

です。

太陽光を利用する場合、昼間は発電できますが、夜間は発電できないため、電力会社から電気を購入しています。

この場合、どのくらいの電気代がかかっているかは、正確に計算するのは難しいのですが、実際に聞いたところによると、太陽光で6円~8円/kWhで計算し、電力会社からは12円~14円で購入、平均すると10円~12円くらいの電気代で回しているようです。

電力会社から購入する電気は高いため、昼間に太陽光発電で余剰に発電させておき、蓄電池にためて夜間に利用するという試みもあるようです。

また太陽光発電は、昼間しか発電できないため、バイオマス発電を併用している会社もあります。その会社の場合、8円/kWh程度で発電できるそうですが、設備投資に数百万円かかるため、新たにバイオマス発電設備を導入してマイニングするというのは現実的ではないかもしれません。

では、仮に電気代を11円/kWhと計算した場合、2020年4月時点で収益の出るマイニングマシン(ASIC)にはどんなものがあるのか、調べてみることにします。

単純にASICの収益ランキングサイト、ASIC Miner Value の上から見ていきます。

 

Bitmain Antminer S19 Pro (110Th)

現在、SHA256、ビットコイン系のマイニングマシンで最新、最強のASICです。

2020/3に発売されたばかりです。

ハッシュレートは110Ths。

2年前に14Ths、1年前に53~73Thsくらいだったことを考えると、かなり高速になっています。

このAntminer S19 Pro (110Th)ですが、1BTCが$7,473(803,000円)の現時点で、電気代を0.1ドル(10セント=11円)で計算した場合、1年間の収益は1,833ドル(197,000円)です。

 

計算結果

https://www.cryptocompare.com/mining/calculator/btc?HashingPower=110&HashingUnit=TH%2Fs&PowerConsumption=3250&CostPerkWh=0.1&MiningPoolFee=1

 

Antminer S19 Pro (110Th)は安く買えても40万円~なので、回収に2年くらいかかる計算です。

とはいえ、ディフィカルティが上がれば収益は減りますし、ビットコインが値上がりすれば回収は早くなりますので、あくまで参考の数値です。

 

 

 

Innosilicon A10 ETHMaster (500Mh)

イーサリアムでは、最高スペックのASICです。2019/9に発売されましたが、現在2020/4でもこれ以上のモデルはありません。

このInnosilicon A10ですが、

1ETHが$186.51(20,043円)の現時点で、電気代を0.1ドル(10セント=11円)で計算した場合、1年間の収益は1617.87ドル(173,864円)です。

計算結果

https://www.cryptocompare.com/mining/calculator/eth?HashingPower=500&HashingUnit=MH%2Fs&PowerConsumption=750&CostPerkWh=0.1&MiningPoolFee=1

Innosilicon A10は安く買えても40万円~なので、回収に2年以上かかる計算です。

もちろんETHが値上がりすれば、回収期間は早くなりますし、もっと安い電気代でまわせば早く回収できます。

仮に5セント(5.5円)でマイニングできれば、年間の利益は$ 2,037.32(218,940円)となります。(計算上は)

計算結果

https://www.cryptocompare.com/mining/calculator/eth?HashingPower=500&HashingUnit=MH%2Fs&PowerConsumption=750&CostPerkWh=0.05&MiningPoolFee=1

ただし、電気代5セントでマイニングできるのは、現状カザフスタンか、ロシア、北米の一部だけです。

 

Bitmain Antminer Z11 (135Ksol/s)

ZcashをマイニングできるASICでは最高スペックのモデルです。

2020/4/25現在、1ZECが$43.52(4,676円)、電気代を0.1ドル(10セント=11円)で計算した場合、1年間の収益は1133.86ドル(121,850円)です。

計算結果

https://www.cryptocompare.com/mining/calculator/zec?HashingPower=140&HashingUnit=KH%2Fs&PowerConsumption=1418&CostPerkWh=0.1&MiningPoolFee=1

マシンの価格はかなり動きがあるので、一概に言えませんが1年から1年半くらいで回収できるのでしょうか。

180Ksol/sくらいまでオーバークロックして使っている方も多いようですが、その場合はより回収を早めることができますね。

 

 

以上、3つのモデルだけ選んで、シミュレーションをおこなってみました。

実際、日本国内で、11円の電気代でマイニングできる環境は限られています。

これをお読みいただいた方のほとんどは、雲の上の話だと思いますが、一つの思考実験としてご覧いただければと思います。

また、既に日本国内でマイニングしていて、収支が合わなくなってきた方は、早めに売却をお考え下さい。

弊社ではマイニングマシンの買取をおこなっておりますので、売却金額のお見積りもさせて頂きます。

 

無料査定、お問合せはこちらから

https://mining.1resource.net/contact/

 

上の3つのモデルも、あと1~2年くらいすると、まったく価値がなくなる可能性がありますので、早めにご検討下さい。