イーサ(ETH)のASICと言えば、Innosilicon A10を使っている方が多いのではないでしょうか。
2021年の秋には、Innosilicon A11も登場しましたね。
しかし今回、それを上回るマシンが登場しました。
それが、Jasminer X4(ジャスマイナーX4)というマシンです。
このASIC、日本語での情報が少ないので、調べてみることにしました。
Jasminer は、こちらのメーカーから発売されているようです。
JINGLE MINING
https://www.jinglemining.com/
ジングルマイニングと読めばいいのでしょうか?
YouTubeチャンネルもありました。
https://www.youtube.com/channel/UCRNnCDUVG7tcmp0zhbW0KGA
JINGLE MININGとは
このJINGLE MININGとはどんな会社でしょうか?
Webサイトを見ても詳しい情報はわかりませんが、低消費電力(省エネルギー)を売りにした製品を開発しているようです。
そしてJASMINERに採用されているチップは、3D ICテクノロジー(データストレージユニットとコンピューティングユニットを同じチップ上に統合するもの)を採用しているため、従来製品より並列処理とエネルギー効率が大幅に向上しているそうです。
※3D ICテクノロジーとは、3次元集積化(3D IC)のこと
InnosiliconA11とJasminer X4の比較
では、先述のInnosiliconA11と比較してみましょう。
まず消費電力で比較した場合、
Innosilicon A11は、2350Wですが、
Innosilicon A11
Jasminer X4
Jasminer X4は、1200Wですから、
消費電力は、A11の半分近くです。
更に、ハッシュレートで比べると、
Innosilicon A11は、1.5Gh/sですが、
Jasminer X4は、2.5Gh/sですので
2.5/1.5=1.67
となります。
つまり、A11の半分の消費電力で、1.67倍のハッシュレートという怪物級のスペックです。
収益性は?
次に収益性を見ると、
電気代、5セント(約6円)で計算した場合、
Innosilicon A11 Pro ETH (1500Mh)
$48.20/day
Jasminer X4
$84.24/day
と、1.75倍の差があります。
Jasminer X4はおすすめできるのか?
ではこのASICが、無敵なのかというとそうでもありません。
最大のネックは、メモリーが5GBと少ない点です。
つまり、イーサ(ETH)のDAGサイズは、2022年6月に5GBを超えるため、それ以降はETHをマイニングできなくなります。
それ以降は、ETC(イーサリアムクラシック)をマイニングすることはできますが、ETHほどの収益は期待できなくなります。
もちろん、他のETCマシンに比べれば、優位性はあるのだと思います。
もう一つ、ネックというか不安な点は、JINGLE MINNIGという会社が新興企業だという点です。
故障した時の対応や、修理部品の取り寄せなど、スムーズにできるのかについては不安が残ります。
ただ、ホスティング・サービス(マイニングマシンを預けて運用してもらうサービス)を利用した時は、運用会社がサポートしてくれるので、そこまで心配はいらないのかとも思います。
このように、メリット、デメリットはあるマシンですが、もしご興味のある方がいらっしゃいましたら、弊社の契約しているホスティング会社で運用することもできますので、ご相談下さいませ。